開業手続き

【横浜で飲食店で独立開業する|開業に必要な事前準備編】

1、飲食店で独立開業する|基礎知識編・事前準備

飲食店経営の魅力・メリット・デメリットについてはなんとなくご理解いただけたでしょうか?
「いざ独立開業」を決心したとしても、何の準備も無しに開業してはいけません。
ここでは、開業に必要な「事前準備」についてみていきます。

1)開業資金

開業資金

「お金」
飲食店に限らず、何かを始めるなら絶対に必要です。

1坪あたり40万~70万位の開業資金が必要でしょう。

お店となる不動産を契約して、店内・店外改装をして、機械設備を入れて、什器を揃えて、ホームページを作って、メニューを用意して、人を集めたり、仕入を始めたり・・・上げたらキリがありませんが、開業準備には何かとお金がかかるものです。

「業種」や「業態」、居抜き物件か否か、不動産の状況等様々な要素があって開業資金の内訳は変わってきますが、おおよその目安として1坪あたり、40万~70万円位の開業資金が必要になると考えてください。

例えば、20坪でテーブルが7つ、30~40人で満席になる居酒屋の開業には、大体1,000万円前後のお金が必要と言えます。
更に、当面の運転資金も必要になってきます。お金には少しでも余裕があるにこしたことはありません。

自己資金として1/3程度は準備することを心掛けて、計画的に準備をしておきましょう。

2)飲食店での経験

「経験」
全くの未経験で成功できるほど甘くありません

人生を掛けて「独立・開業しよう」というのに、飲食業の経験が全然ない!
と言うのは、どうでしょうか?全くの未経験の世界で1から始めるのは、やはり無謀と言わざるを得ません。

正規社員を経験してくださいとは言いません、パートでもアルバイトでも「飲食店の現場」を肌で感じる機会を作ってください。
そこでいただいたお給料は、「自己資金」として貯蓄しておけば一石二鳥です。
全くの未経験で開業した場合の廃業率は25%を超えるというデータもあります。つまり、4人に1人は失敗すると言うことです。

現場を知ることで計画に現実味が帯びてきます、「開業の為の修行」という気持ちで取り組むことであなたにとって得るモノは非常に大きいものがあるはずです。

3)周囲の協力

「開業資金十分」「経験十分」であっても、独りで開業できるほど簡単なものではありません。
周りの大勢の方の協力があってこそ、「長く」続けることができると言えます。

例えば、店舗の内装工事。
知人に内装を得意にされている方はいませんか?
内装工事は開業にあたっては、必要不可欠な工程です。専門の業者さんを探すのも良いですが、もしかしたら、お近くにあなたの力になってくれる方がいるかもしれません。

「メニュー作りに協力してくれる方」「仕入先を紹介してくれる方」「求人に協力してくれる方」「いつも大勢のお客様を紹介してくれる方」、長く安定的な経営を目指す上では、実に様々な方の協力が必要になってきます。

周囲の方への感謝を忘れずに、理解と信頼、協力をいただければこそです。

4)ご家族の理解

飲食店の経営で成功することは、決して簡単なことでは無いかもしれません。
多くの苦労もあるでしょう、いつもいつもお店がお客様で溢れかえっている日ばかりでもないでしょう。
経営が軌道にのるまでは収入も不安定になりがちです。
軌道にのって安定してきたとしても、肉体的にキツイことはあります。体の不調でお店に入れない日もあるでしょう。生活のサイクルも不規則になりがちです。

そんな状況の中で、自分の気持ちと体調を整えて気持ち良く現場に入る為には、一番身近な存在である「ご家族」の理解・協力が不可欠でしょう。
困難に直面したときなどは、「ご家族」の支えは何よりも心強いものに違いありません。

独りよがりの開業にならないように、「開業前」にご家族の将来についても十分に話し合いを重ねて、理解を得る努力をしておきましょう。

5)情報収集

「情報」
常にアンテナを張っておくことが大切です

情報番組やグルメ雑誌、ネット上の口コミサイト、多くのSNS、「食」に関する「情報」は多くの媒体で発信されています。
経営者として、
世間が何を求めているのか?
どのようなニーズがあるのか?
どのようなものを発信していくべきなのか?
等々、常にアンテナを張っておく必要があります。

情報に流されて、お店のコンセプトが流されてしまっては本末転倒です。
様々な情報に迅速に柔軟に対応することで「長く」続けていくことができるでしょう。

開業心得

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繁盛店開業支援マイスター、横浜の行政書士丸山